名刺は自分自身を自己紹介するもの、つまり自身の分身だと考えています。
名刺交換をすると、当社の名刺を見て「素敵ですね」と多くの方に仰って頂きます。
とても誇らしい気持ちになりますし、印刷の方法や紙についてのこだわりをお話したくなり、
自然と会話も弾みます。手元の名刺が少なくなれば「今度名刺を作る時には、文字色を
グレーにしようか、ロゴはエンボスがいいかな・・」などと、組み合わせを考えるのが楽しく、
ワクワクするほど小さな紙の世界に魅せられています。当社の場合、価格の安さやスピード納期では
他社さまにまったく太刀打ちできないため、ならば名刺交換の際にお客様同士の会話が弾むような
美しい一枚をお納めしたいとデザイン制作にこだわっています。

書体。毎日目にするフォントについては、こだわりの要素がたくさん詰まっています。
当社では、パソコンに標準でバンドルされているフォントをそのまま使用するのではなく、
ひらがな・漢字・数字・欧文それぞれ、相性のよいものを組み合わせて使用しています。
毎年新しい書体が発売されていますが、あまり流行には影響を受けず、写植時代から歴史のある
字面の美しいものに絞って名刺デザインを作り続けています。レイアウトもさることながら、優れた書体が
あって初めて美しい名刺を作ることができるのですから、それらを100％活かせるよう、行間やスペースの空け方にも
神経を遣い、細部まで微調整を行います。書体の扱いについては、これまでに培った経験とノウハウで確実に差が出る、
当社が自負する部分でもあります。

書体選びと共にこだわり続けているレイアウト。その目的やご職業にあわせて数多くのデザインをご提案し、
個々のレイアウトに神経を遣っています。デザインサンプルは、あくまで架空の内容ですから
お客さまの原稿を当てはめてこそ、生きたものになります。お選び頂いたデザインをベースに制作を進め、
文字の字面や原稿のボリュームによってバランスが大きく変わる場合は、レイアウトを2パターン制作して
ご確認頂くこともあります。かのバウハウスの名言「神は細部に宿る」を座右の銘として、0.1ミリ単位で
文字組みに時間をかけ、丁寧にお作りいたします。ご自身の職業と肩書きはひとつでも、どのデザインを選ぶかで
印象が全く変わるのが名刺の面白さ。ごゆっくりデザインサンプルをご覧頂き、ご検討ください。

世の中に存在する紙の種類は途方もなく膨大で、当社で所有する紙在庫も驚くボリュームです。
しかしながら、色、厚み、風合い、コシなど、それぞれの特徴を比べながら、紙に触れる時間は
とても幸せで、当社の仕事には欠かせない存在です。印刷物に使用する紙の質感や風合いは、
その仕上がりに大きく影響するため、選び方も重要です。現在、名刺用としてご用意できる紙は
数を限定していますが、定期的に見直しをしながら、いろいろな表情のものをセレクトしています。
WEB上の画像で紙の特徴や質感を適切にお伝えすることは難しいため、実際にお手にとって
ご確認頂けるよう無料のサンプルセットもご用意しています。
デザイン、印刷方法、そして紙。楽しみながらお選び頂ければと思います。